LPガスの学校

都市ガスとLPガスの違い(2)ガスの性質(原料)

大手都市ガスの主原料は、メタンガス(CH4)
LPガスの主原料は、プロパンガス(C3H8)

ガスの呼び方

大手都市ガスが供給しているガスは「天然ガス」と称していますが、ガス名はメタンガスで、プロパンガスと同じ化石燃料つまりパラフィン系の炭化水素です。
熱量(カロリー)は、大手都市ガスは11,000Kcal/m3、LPガスは24,000Kcal/m3で、LPガスの方が大手都市ガスに比べ、約2.18倍高く、発熱量はLPガスの方が優れています。
単純計算ですが、LPガスを使ってヤカンの水を沸騰させるのに10分かかったと仮定すれば、計算上同じバーナーなら大手都市ガスだと21分かかることになります。
しかし、実際には大手都市ガスのコンロのガス穴は、LPガスのものより大きく、ガスが多く出るようになっていますので、水が沸騰する時間はほとんど変わらないようです。
メタンガスだけでは熱量は9,000Kcal/m3と低いので、大手都市ガスでは主原料のメタンガスに約5%のプロパンガスを混ぜ、熱量を11,000Kcal/m3に上げて使用していますが、それでも熱量はLPガスに比べ半分以下です。
比重は、LPガスは空気より重く、大手都市ガスは空気より軽くて、この比重と熱量に差があるものの、一般家庭で燃料としてお使いいただく分には、差異はないと考えていただいて結構です。
さらに、全国の都市ガス事業者213社のうち東京ガス、大阪ガス、東邦ガス等大手都市ガス会社以外の都市ガス会社は、その多くが原料としてLPガスを使用しているのです。

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